2020年を振り返って

こんにちは

入曽駅前から徒歩1分の歯医者、医療法人博優会歯伊井歯科クリニック理事長の伊井博樹です。

　今年も残すところわずかとなってきました。

2020年はコロナ一色で皆様にとって本当に大変な一年であったと思います。

伊井歯科クリニックでもコロナの流行をきっかけに通常の滅菌システムの再確認を行うとともに来院患者様には体温測定やアルコール消毒を行っていただくなど、更なる感染対策を講じてきました。 一年を振り返り、実際に患者様と接して感じたことをこの機会に述べさせていただきたいと思います。 コロナ禍、特に3月から5月にかけては不要不急の医療機関への受診を控えるようにとの政府の発表があったことから歯周病のメインテナンスを行っていた患者様の来院が減少いたしました。歯周病は定期的なメインテナンスを行わないと歯周病が進行してしまうのでその点を危惧していたのですが、8月から9月あたりよりご来院を再開された患者様の中には歯周病が進行してしまっていた患者様もいらっしゃり、歯周病管理の大切さを改めて知ることとなりました。他の医療機関でも同様な状況が起っていることから歯周病治療は不要不急の治療ではないというコンセンサスが歯科医療では一般的なものとなりました。 訪問診療では私の得意分野である入れ歯の診療が増え、私自身とてもやりがいを感じた一年でした。また、制作してした入れ歯に関しては患者様のご家族や施設様から「入れ歯が落ちなくなった」「食事レベルを上がった」「肌艶が良くなった」など多くのお褒めの言葉をいただいて、自分の得意である入れ歯治療が多くの方のお役に立てるということにとてもやりがいを感じることができました。

　入れ歯治療に関しては、訪問歯科での症例が増えたことに加え、診療室でも入れ歯治療を主訴としてご来院される患者様が増えました。総義歯治療、部分床義歯治療のどちらに関して言えることは、入れ歯（義歯)治療は審美、噛み合わせ、歯茎との当たり、など多くのチェックポイントをクリアしないと患者様の満足の行く入れ歯はできません。これらのポイントを一つ一つ解決して製作させていただいた入れ歯は患者満足度が高く、多くの感謝の言葉をいただくことができました。 矯正治療に関しては、主に小学生のお子様が多くご来院されました。

　小学生の時に行う矯正治療は小児矯正（もしくは一期治療)と言われ、中学生以降の大人の歯が生えそろってから行う矯正治療(二期治療)と区別されます。歯並びに関しては学校の検診で指摘されて来院をされる方もいらっしゃいますが、当クリニックではご家族が気にされて本人と一緒に来院される方が多い傾向にありました。小学生の時に歯並びを綺麗にしておくと中学生になって部活や勉強で忙しくなる時に通う必要がないこと、歯を抜く必要がないこと、以上から伊井歯科クリニックでは小児矯正をお勧めしております。歯並びが気になる方には無料相談を行っていますのでお気軽にご連絡ください。

　セラミック治療に関しては多くの治療を行うとともに、口腔内スキャナーを導入して、デジタル化による治療の高精度化を図りました。セラミック治療を行うにあたっては、治療には皆様お馴染みの「歯型」をとる必要があるのですが、口腔内スキャナーを使うと電動歯ブラシのような装置を沿わせて歯並びの情報を得るので気持ち悪くなることがありません。また、デジタルで得られた情報は歯型の情報よりも精密なので、セラミック治療はより高精度のものとなります。さらに歯型はセラミックの歯を作る技工所に送られるためその模型に各種細菌やウィルスの付着が懸念されますが(もちろん消毒処置は行いますが)、口腔内スキャナーを使用するとその情報はインターネットを通してデジタル情報だけが技工所に届くので感染リスクがゼロでとても安全な方法であると言えます。伊井歯科クリニックでは口腔内スキャナーを通して、これからも安心、高精度な治療を心がけていく予定です。

　以上、今年の一年を振り返ってみました。

　今年も残すところわずかとなってきました。年末までの間、お元気でお過ごしいただくことをお祈りいたしますとともに、2021年は皆様にとって素晴らしい一年となることを心よりお祈り申し上げます。

 

医療法人博優会　伊井歯科クリニック 理事長　伊井博樹