総義歯(入れ歯)を新しく作りたい方が知っておくべきポイント

 

 

こんにちは いつも伊井歯科クリニックのブログを見ていただきありがとうございます。

今回は「総義歯（入れ歯）を新しく作りたい方が知っておくべきポイント」についてお話しします。長年使っている入れ歯が合わなくなったり、新たに総義歯を作りたいと考えている方にとって、どのような選択肢があるのか、どのポイントを押さえておくべきかを詳しく解説していきます。

 

総義歯とは？どんな人に必要？

総義歯は、歯をすべて失った方に適応される義歯です。上顎または下顎の歯全てを人工歯で補うため、噛む力や発音を補助し、見た目を改善する役割を果たします。
「入れ歯を作りたい」と思った時、まずは以下の点を確認しておくことが大切です。

• 口腔内の状況
  歯茎の状態や顎の骨の形状によって、総義歯の選択肢が変わることがあります。例えば、骨の吸収が進んでいる場合、安定性を確保するために総義歯製作時には特別な工夫が必要となる場合があります。
• 生活スタイルやご要望
  入れ歯の選び方は、見た目や機能だけでなく、日常生活の中でどのように使用したいかにも関係しています。例えば、食べ物をしっかり噛む力が必要であれば、安定性や耐久性の高い義歯を選ぶ必要があります。

 

総義歯の種類と特徴

総義歯にはいくつかの種類があり、それぞれの特徴を理解することで、最適なものを選べます。以下のポイントをチェックしましょう。

1. アクリル義歯

• 特徴: 最も一般的で、費用も比較的安価。見た目は自然で、軽量。
• メリット: 軽くて装着しやすく、手軽に作成できる。
• デメリット: 製作手段によりフィット感に違いがある(デジタルデンチャー・BPS義歯はフィットがいいが、通常の手法ではフィットに限界がある)

2. 金属床義歯

• 特徴: 金属のフレームを使った義歯で、強度と安定性が高い。
• メリット: 薄く作れるため、違和感が少なく、長期間使用できる。強度が高く、噛む力も安定しています。
• デメリット: 歯茎や骨が痩せて修正が必要になった時、修理が困難な場合があります。

 

自分に合った義歯を選ぶポイント

総義歯を選ぶ際には、以下のポイントを重視しましょう。

• フィット感
  最も重要なのは、「フィット感」です。ぴったり合った義歯は快適に使用でき、食べ物もしっかり噛むことができます。不安定な義歯は口内炎を引き起こす原因になったり、噛みにくさを感じることがあります。なお、ぴったりとあった総義歯をご希望の場合は「デジタルデンチャー」や「BPS義歯」がおすすめです。
• 耐久性
  義歯は長期間使用するものなので、耐久性も重要な要素です。特に、強く噛む必要がある場合や頻繁に使用する方は、耐久性に優れたBPS義歯や金属床義歯を選ぶと良いでしょう。
• 見た目の美しさ
  入れ歯の見た目も気になるポイントです。審美的な面を重視する方には、歯茎部分も自然な色合いにできる素材の選択がポイントとなります。「BPS」がおすすめです。
• 予算
  もちろん予算も選択肢を絞る重要な要素です。通常製作のアクリル義歯は比較的安価ですが、デジタルデンチャー、金属床義歯、BPS義歯は保険診療と比較すると費用がかかります。す。それぞれのメリット・デメリットを考慮し、予算に合ったものを選びましょう。

 

まとめ

総義歯を新しく作る際には、自分の口腔内の状態や生活スタイルに合わせて、最適な義歯を選ぶことが大切です。アクリル義歯、金属床義歯といった種類があり、それぞれに特徴とメリットがあります。特に、フィット感、耐久性、見た目の美しさは、選び方の重要なポイントです。自分にぴったりの入れ歯を選ぶために、歯科医師としっかり相談し、納得のいく選択をしてください。

これからの総義歯治療が、より快適で満足のいくものになることを願っています。

 

医療法人博優会　伊井歯科クリニック 理事長　伊井博樹