合わない入れ歯を使い続けることで起こりうる事

 

 

こんにちは、いつも伊井歯科クリニックのブログを見ていただきありがとうございます。

今回は合わない入れ歯を我慢して使い続けるとどうなるかをお伝えさせて頂きます。

 

■合わない入れ歯を使い続けると？

入れ歯を作った当初は使いやすかったのに、時間が経つにつれて合わなくなった、噛みにくくなった、という方は意外に多いものです。そうした合わない入れ歯を使い続けるとさまざまなデメリットが生じます。

 

▼歯や粘膜を傷めてしまう

合わない入れ歯は、噛んだりしゃべったりするたびに、歯やお口の粘膜を傷つけてしまうことがあります。「義歯性口内炎（ぎしせいこうないえん）」という入れ歯が原因の口内炎があるくらいですので十分に注意しましょう。

 

▼お口の機能が低下する

合わない入れ歯は、お口の機能を十分に生かせないことが多いです。お口の筋肉や顎の骨が正常に機能せず、段々と衰えていってしまいます。その結果、「オーラルフレイル（＝お口の機能の衰弱）」が進行していき、噛む・飲み込む・しゃべる・呼吸する機能まで衰えてしまうのです。ここまで来ると歯や歯茎だけでなく、全身の健康にまで深刻な悪影響が及びます。

 

▼入れ歯は調整を加えて使うもの

入れ歯やお口の中の環境は、年々大きく変化していきます。例えば、入れ歯の人工歯は徐々に摩耗していきますし、歯茎の部分である義歯床（ぎししょう）も劣化が進んだり、変形したりするものです。お口の中も顎の骨が痩せたり、歯が移動したりすることで少しずつ変化していきますので、入れ歯が合わなくなるのは当然の現象ともいえます。ですから、合わない入れ歯をそのまま使い続けるのではなく、不具合が生じた時点で歯医者さんに診てもらい、適切な調整を加えていくのが大切なのです。

 

▼まとめ

このように、入れ歯が合わなくなったら無理して使い続けるのではなく、歯医者さんで調整してもらいましょう。故障や不具合が大きい場合は、調整・修理ではなく、新しく作り直すことになるかもしれません。いずれにせよ入れ歯とお口の中の状態を精査しなければ、適切な解決法をご提案するのは難しいので、まずはお気軽にご連絡ください。

 

医療法人博優会　伊井歯科クリニック 理事長　伊井博樹