口腔内スキャナー(3Shape社 Trios3)を導入しました

こんにちは

医療法人博優会「伊井歯科クリニック」理事長の伊井博樹です。

さて、伊井歯科クリニックでは2020年４月に口腔内スキャナーを導入いたしました。

口腔内スキャナーはお口の中を小型カメラで撮影し、そのデータをもとにコンピューターを使って３次元的に画像を再現する機械です。実は他の産業と同じように歯科治療においても、手作業からデジタルにより大きなパラダイムシフトがおきてきています。そして口腔内スキャナーはその中でも今最も注目されている機器の１つとして世界的に注目を集めています。日本国内では購入価格の問題や保険適応などとの問題がああることから、普及率は約5%程度にとどまっているとの報告がありますが、今後の歯科治療の主流となっていくことは間違いはないと思います。

口腔内スキャナーで何ができるか？まず第一に、口腔内スキャナーとは今まで印象という歯型（あのガムのようなものを口に入れれいたもの)をとる代わりにお口の中に専用の小さな器具を入れて３０秒から１分動かすだけで、歯型をとったものと同じ情報を得ることができるようになります。つまり、今までの歯型をとるときの不快感がなくなります。第二に、通常の治療のように歯型を取った場合は、その歯型に石膏を注いで患者ごとに梱包し宅配便を通して技工所に送る必要があるため、技工所に届いて歯科技工士が製作を開始するまでに24時間から36時間以上と多くの時間を要しますが、一方でスキャナーを使用すると歯型を取ったものと同じ情報がスキャンニング直後に技工所に送られます。その結果患者様にとってはクラウンなどのセットまでの期間の短縮が可能になります。第三に、新型コロナ(COVID19)禍のなかで歯型、石膏模型といった物理的に感染リスクに触れるというリスクが、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、そしてその物流に関わる宅配業者でなくなるためクラスターリスクが大きく減少します。その結果技工物の感染リスクが減少することから、伊井歯科クリニックに通院していただいている患者様はより安心して歯科医療にかかることができるようになります。さらに情報がデジタル化されることにより精度の高い治療を提供することができるというメリットもあります。

伊井歯科クリニックは患者様の快適性と安全性を考え、診療を行なっていきたいと思っております。

これからも伊井歯科クリニックをよろしくお願いいたします。